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サムライソウル

清原和博選手の、一軍への復帰に際しての記者会見を見た。
それはまるで、今シーズン限りでの引退宣言とも取れる内容だった。

プロ野球に限らず、プロと名のつくスポーツ選手にとって
その引退というのは、ある種の『死』だ。

実際の命に終止符を打つ訳ではないが、選手生命という『命』を断たれるのだから、
その本人にしてみれば、正に死を意味することなのだろう。

まして、その現役時代が華やかであればある程、
その『死に様』に世間の注目が集まる。

清原は、高校時代から華々しいスター街道を走り続け、輝かしい活躍をする一方
ケガや期待に添うような成績を残せず、不振に喘いだ時も過ごし、
栄光から挫折までその全てを曝して生き続けて来たのだ。

オレはプロ野球にさして興味がある訳ではないのだが、
同時代を生きた一人の男の『生き様』『死に様』に対して尊敬の念を抱くのだ。

スポーツ選手は己の肉体が、表現する上でのキャンバスだし、
勝負の世界に生きているが故、『結果』に対しての評価は厳しいものがある。
だからその散り際は非常にドライだ。
力が無くなれば即、死が待っている。

そんな厳しい状況を生き抜こうとする男に魅力を感じずにはいられない。

昨年、プロレスラー小橋建太が腎臓ガンを乗り越えてリングに戻ってきた。
小橋もまた、最期の最後までプロレスラーという『生き様』を
全うしようとリングに帰って来たのだ。

清原も、野球人としての最後を自ら納得した上で終えるべく
『死に場所』をもとめてグラウンドに戻ったきたのだろう。



サムライだ。


いつの時代も、どんなジャンルでも

バカが付く程のサムライ達の『生き様』『死に様』に
オレは胸が熱くなる。


そして又一人、

ギャグマンガのサムライ

赤塚不二夫が逝った。



合掌





せば、まんずのぉ!
by ks-drive | 2008-08-04 23:29 | 雑記


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